こんにちは。香川県高松市常磐町でフリーランス美容師として活動している勇太です。

瓦町駅から徒歩２分の「hair adlib」という美容室に現在所属しています。

『フィクションヘアー』と『ナチュラルヘアー』の２つの独自の視点を持ち、ライフスタイルに合った髪型を提案しています。

ご予約はこちらから↓↓

LINEで予約 Instagramで予約

 

---

今回は【スキバサミ】の間違った使い方で、悲惨な髪型になってしまった方の修正例です。

新規で来店されるお客さんでこのケースは結構目にします

一定数いる『スキバサミを使わないでください』という方々は、だいたいスカスカされた経験がある人が多いですね

気持ちはわかります。

スッカスカにされて、毛先の傷み目立ちまくり、まとまりもない髪にされたらそりゃトラウマにもなりますよ(´Д｀)

しかしこの『スキバサミを使わないでください』というオーダーはとても危険です

何故かというと、髪質や求める髪型によってスキバサミが必要な場合があるからです。

僕は量が多くてもっさりする人には、だいたいスキバサミを使います

そっちの方が髪の馴染みがいいのと、仕事の効率が断然いいです

『スキバサミ』や『レザー（かみそり）』を使うと髪が傷むとか、まとまりが無くなるとか変な噂を聞きますが、それは道具のせいじゃありません

全ての技術にも言えますが、これは【使い手次第】です。

シザー（はさみ）もスキバサミもレザーも、使う人によって全て変わります

ちゃんと技術を習得している人が使えば綺麗になるし、下手くそが使うとそりゃ変になります

全ての道具や薬剤は美容師の使い方次第です。

だからスキバサミ＝悪とか全くないですし、寧ろスキバサミを使わないと変な頭になる場合もあるんです

つまり、ちゃんとした知識と技術を持っていないと何を使っても、何をしても変になるということです

正論すぎワロタ＼(^o^)／

前置き長くなりましたが、今回のケースです。

before

 

このブログを見て来てくれた、新規のお客さんです（当ブログに掲載の許可も頂きました）

真っ先に思ったのが、これは…（苦笑）

ご覧の通り中間から毛先の毛量がスカスカで穴空きまくり（スキバサミで減らしすぎるとこういう感じになりやすい）

プラス元のくせもあるので、まとまるどころか広がりを誇張してます

もうこうなってしまっては切るのが手っ取り早いですが、『長さはなるべく変えたくない』とのことでしたので、長さはあまり切れません

地道にバランス整えてながら、伸ばしていこうということになりました。

この感じだと長さを変えずに綺麗にするには、2年は掛かります。　マジで（笑）

カットの失敗はホント取り返しつかなくなるんで、気をつけて下さいね(´･ω･)†ｱｰﾒﾝ

after

手で乾かして、ブローもアイロンもしてない状態です

beforeより全然よくなりました

ですが今回も１回の施術では直らないので、今回含めあと4〜5回は掛かりそうです

なるべく長さを切らずに調節しましたが、どうしても毛先のペラペラは残ってしまいます

色に関してはあまり触れてないですが、ムラがやばかったのでこれも直すの大変でした（笑）

beforeなんて思わずセルフカラーですか？って聞くレベルですよ（可哀想なことにセルフカラーではありませんでした）

arrange

巻いてみました。

ウェーブにすると毛先のスカスカ加減がだいぶマシに見えます

しかしこれはあくまでプロの僕が巻いた場合であって、セルフでは難しいです

セルフなら毛先だけでも巻いてあげると、スカスカが緩和されます。

変な髪型にされる前に

そもそも、生まれ持った髪質と髪の量、求める髪型で『梳くことができる量』は自動的に決まります。

それらに逆らって必要以上に梳くと失敗です

本来、髪の悩みと言うものは【髪質】以上のことなんてないんですよ

髪質の悩み以外で、扱いにくい状態になってるのは外的要因です（髪のダメージや美容師側の技術、など）

今回はスキバサミついての記事でしたが、別の原因（外的要因）で『変な髪型』になる可能性もあります

もー何回も言いますけど、髪質に逆らったり自分で再現できないヘアスタイルはするもんじゃないです×100

100回言っても足りないくらい（笑）

 

ご予約について hair menu アクセス