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あなたの髪型が思い通りにならない理由【カラー編】

こんにちは。香川県高松市常磐町でフリーランス美容師として活動している勇太です。

瓦町駅から徒歩2分の「hair adlib」という美容室に現在所属しています。

『フィクションヘアー』と『ナチュラルヘアー』の2つの独自の視点を持ち、ライフスタイルに合った髪型を提案しています。

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美容室でカラーをした後に『ん〜、こんな感じじゃなかったのになぁ…』みたいなことありませんか?

ここ何年かはネットやSNSなどの影響もあり、カラーリングはトレンドに欠かせないものになってますよね(外国人風カラー、派手髪、透明感カラーなど)

長年美容師を続けて、ここ数年で一気にハイトーンカラーが増えたなぁと実感しておりま

そしてトレンドになると多くなるのが、それの失敗や修正ですね(苦笑)

ハイトーンカラーや透明感のあるカラーになると微妙な色味調整や塗布技術などが問われます

いつもオーダーしたカラーと違う…なんて思ってる人は今回の【カラー編】で当てはまる理由がきっとあると思います

是非参考にしてみてください

1.  カラーが得意施術ではない美容師

これ皆さん結構勘違いするとこなんですが、美容師というのはそれぞれ得意な技術があります

一括りに美容師と言っても何でもできるわけでもなく、いろんなタイプがいますからね

カットが得意な美容師やカラーが得意な美容師、パーマが得意な美容師etc…  こんな感じで皆自分が得意とする技術を伸ばして、それを求める人がその美容師の顧客となるわけです

美容師のSNSなどを見たらカラフルな色で埋め尽くされてるアカウントや、ボブばっかりで埋め尽くされたアカウントとかありますよね

あれは『私はこんな技術がウリですよ。』というものです

それに共感するお客さんが顧客になる、ということです

例えばカットに特化した美容師に難しいハイトーンのカラーをオーダーしたところ、イマイチな仕上がりになった、なんてことは普通にあります

いや美容師なら全部できるやろって思われがちなんですが、全然そんなことないんですよ(中には全部極めてる人もいるけど0.001%くらい)

美容師はスタイリストになるまでシャンプー、カット、カラー、パーマ、その他必要な技術をひと通り覚えます

デビューした後は自分の得意とする技術に時間と費用を掛けて、売り上げを伸ばしていきます

それがブリーチを使った技術を伸ばしたい人ならそこ勉強しますし、カット極めたい人はそっち勉強しますし、その辺りはその美容師によって様々です

その中でもブリーチ等を使ったデザインカラーは一朝一夕では習得できません

こんなやつ↓↓

個人的には普通のカラーリング技術とブリーチカラー技術は【別物】と考えてます

カラーを学んだからブリーチカラーも余裕ってわけにはいかないんです

ブリーチカラーはそれなりに経験と知識が必要なので、カラーとは別に学ぶ必要があります

ということはそれはもう特化した技術になるので、カットを極めようとしてる美容師からしたら『そんなもん知らねーよ』ってなるわけです

しかしお客さん相手にきっぱりと『できません』とは言いづらいもの

そのままやっちゃって、うーん…みたいな結果になると。

解決策としては、やりたい色味は我慢して、そのままその美容師にカラーを任せるか、思い切って美容室を変えるかですね

カラーリングだけ別の美容室に行ってます、なんてクソめんどいことしてる人いますが、できれば同じ美容室でやった方がいいですよ

なんならカットとカラーの両方極めてる人を探した方が早いです(笑)

カットを極めようとしてる美容師がいきなりデザインカラーをマスターする可能性は低いと思うんで

逆もまたしかりです。

2.    残留による難しいオーダー

これは残留色素と言われるもので、カラーをした後に髪の毛に残っている色素の事です

ハイトーンや反対色にしたい場合、この理由で難しくなることが1番多いです

例えばひと月前に黒染めをしたというお客さんが来店して、今回は髪色を明るくしたいと希望したとします

ひと月前の黒染めの残留色素が残ったままなので、フツーに染めるとそこだけ明るくならず、ムラのある仕上がりになります

なので残留色素を取り除くためブリーチ、または黒染め落とし的な薬剤を使うのですが、料金や時間が大幅に変わってきます(その時にお客さんに料金と時間の余裕がないと厳しい)

そのうえ、前回の染めた薬剤によっては完全に取り切れない場合もあります

黒染めでなくても、濃い色を入れていた場合、シルバーやホワイト、鮮やかな原色系、など高明度な色はできない場合もあります

この辺りは美容師からしても難しい判断になります

セルフカラーなどされている方もこのケースが多いです(色ムラも追加されるし)

ちなみに残留色素が残っていると、こういう風になります↓

この時点で、すでにブリーチを2回した状態です

中間から毛先にかけてオレンジっぽくなっています(かつてのセルフカラー)

残留色素がない場合は根本の明るさと毛先は均等になっていますが、残ってるとこんな感じで毛先が暗くなります

鮮やかなブルーが希望のお客さんでしたが、色素が残っている状態では鮮やかな色にはできません(これ以上ブリーチしても一緒)

なので色の濃度を変えてネイビーに変更、仕上がりはこんな感じです↓

カウンセリングの時点で美容師側がこうなるであろうと予測した色と、お客さんの希望の色をうまく共有できてないと失敗につながります

事前にはっきりと残留色素を見極めて、仕上がりの色を提示してくれる美容師を選びましょう。

3.  ブリーチが必須なカラー

これもよくある例です。

透明感カラーが流行ってるんでインスタとかでもブリーチなしでこの髪色できます!みないなのをよく見かけます

それをそのまま『この色をブリーチなしでお願いします』て言われるんですが、100%ブリーチしないと無理!って髪色だったりします

インスタやネットの画像なんて当てにならないですからね

前回ブリーチしてるけど、今回はブリーチしてないからブリーチなしって表記してるやつもあるんで、お客さんからしたらその辺わかんないですから(笑)

ちなみにこれが過去にブリーチ履歴がある状態でワンカラーで染めた色↓(いわゆる【今回】はブリーチなし)

こっちはブリーチ履歴もなく、完全にワンカラーで仕上げた色↓(過去にブリーチを全く使ってない)

これも美容師側がカウンセリング時にしっかり説明しないといけないですね

『この人はこういう施術をしているからこうなってます。なのであなたの髪に当てはめるとブリーチは必須になります。

ブリーチをしなければこういう色になります。』

という旨を説明して、お客さんと仕上がりイメージを共有することが大事です

ですが、どんなブリーチを使ったところで100%髪の毛は傷みますよ

『髪の毛1ミリも傷めたくないからブリーチはなしで!

けどハイトーンカラーにしてください、手入れも楽チンで、あと次来た時はまたやりたい色にできる状態にしてください!』

みたいなんは不可能です(笑)

4.ダメージのある髪

ハイトーンを繰り返されている方は、このパターンが多いです

髪の毛のダメージは普段の手入れの度合いによるものと、外的要因のものがあります

手入れ不足くらいなら問題は有りませんが、外的要因でのダメージは致命的ともなり得ます

つまり、施術によるダメージですね

ハイブリーチを繰り返している、縮毛矯正を定期的にしている、パーマやカラーを繰り返ししている、セルフカラーをしている、等です

カラーの場合だと、髪の毛が傷みすぎていると色が入らなかったり、最悪の場合ちぎれてしまう場合もあります

以前来店した新規の方なんですが、【1年ほど前にハイブリーチをしたら髪の毛が切れてしまった】

というものです↓

来店時はこんな感じで毛先がバラバラになっているのがわかります

強い薬を無闇に使用すると、最悪こうなります

切れてしまっものは直らないのでそのままある程度まで伸ばしていた、という状態です

今回は色をいれずに、ブリーチのみの抜きっぱなしを希望されていたので、頑張って明るくしました(笑)↓

色が入らない=髪の毛のメラニン色素やタンパク質が壊れ過ぎているため、カラーの色素が留まることができない状態

千切れる=度重なるダメージでブリーチや薬剤(アルカリ)に耐えられず断裂してしまう

明るくしたいけど、美容師側が『これ以上はしない方がいいです』とストップをかけてきた時は素直に受け入れましょう(笑)

ブリーチを使ったハイトーンカラーは後の施術に必ず影響しますので、数ヶ月先を見越した上で計画的に染めることを勧めます。

5.色持ちが極端に悪い色や髪質

【色持ちが極端に悪い色】

これは主にブリーチを2〜3回繰り返してペールトーン(うっすい白金みないな色)の上から淡い色味を入れたりするカラーですね

こんな色↓↓

こういう色味は映えるし人気なんですけど、速攻で寿命尽きます(苦笑)

早かったら2〜3日ですよ(ノД`)

『綺麗な色だったんですけど、速攻色落ちしました…』て言われてもそりゃそうですよね…としか言えません(笑)

こういう色味をするメリットは、頻繁に色味を変えれることですね(すぐ取れるから、次にしたい色が入りやすい)

ブリーチも繰り返しますので、普段から髪のお手入れ、カラーシャンプーで色素補充、スタイリングなどが習慣になっている、オシャレ上級者向けってところです

ハイトーンカラーの色落ちなどについてはこちらの記事でも上げていますので、よければ参考にして下さい

 

【髪質による発色の度合い】

これは元の【素材】のことです

カットは【髪質】と【スタイリング】でほぼ決まりますが、カラーも同じく【髪質】次第です

【髪質】がよければブリーチ繰り返してても、ツルツルな人とかいますからね(表面は綺麗だけどダメージは蓄積している)

例えば最近流行ってるバレイヤージュとかもそうですね

こんなやつです↓↓

これは髪の明るいところと、暗いところのコントラストをつけた上で、ハイライトでスジ感を強調した、欧米人の様な髪色に見せるデザインです

立体感が出で綺麗なんですが、これも【髪質】によって見え方が全然違いますからね

くせ毛だったり、髪の毛がチリチリする人がこれにするとただの色ムラに見えます。

つまり、表面に艶のある髪質と、直毛というのが絶対条件なんですよね

くせ毛だとスジ感がうねって変だし、チリついた髪ならただ傷んだだけに見えるだけ

毎日綺麗にアイロンできる人ならいいんですけど、熱で色取れるし、コスパ悪すぎです(苦笑)

【髪質】に逆らったカラーしても何かなぁ…て結果になりますよ

ネットやsnsの画像とかはだいたい髪質綺麗な人使ってます

そりゃそうです、ボコボコしたキューティクルやくせ毛より表面がツルッとした髪の方が色も映えますからね

宣伝なんぞそんなもんです(苦笑)

全く同じカラーレシピを使ったところで【髪質】が違えば発色も全然変わってきます

もともと赤味が強い髪質や黄味が強い髪質の人、とかですかね

経験年数が長ければ『この人赤味が強そうだからしっかり消しとこー』てな感じでだいたい予想できます

しかし、発色の強さや透明感などはやはり【髪質】次第です

猫っ毛で髪が細い人は光を通しやすし、硬毛で髪がしっかりしてる人は光を通しにくいです

モデルと同じ色味を目指したとしても、髪質が違えばブリーチ等が必要だったりしますからね

そのあたりも美容師としっかり相談しましょう

まとめ

いろんなパターンがあるのでこれで全部ではないんですが、カラーが思い通りにならないって方はだいたい上記の理由が多いで

カラーに限らず、ヘアデザインは【何かを優先すれば、何かができなくなる】という【等価交換の法則】のようなものです

その時が良くても、あとあと後悔することもあるので、担当の美容師としっかり相談して上できめましょう。

個人的な見解ですが、僕の美容師としての仕事はリピートのお客様】で成り立っています

毎日気持ちよく過ごしてもらうため、なるべく髪にリスクが掛からないように、長くデザインを楽しんでもらうように心掛けています。

トレンドや流行も大事ですが、本当にそのカラーをして後々困らないか?とか、次回の施術でなるべく悪影響を及ばないか?ということを最優先にしています

『つべこべ言わんと何でもええから、今この髪色にしたいねん! はよ染めてーな!』

みないなスタンスだと、理想の色なんて一生無理ですからね(苦笑)

というか美容室で染める意味がないです

お金も無駄になるんで、そんな方はセルフカラーでサクッと染めちゃって下さい(笑)

 

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