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サロンカラーとホームカラーの違いって何?

こんにちは。香川県高松市鍛冶屋町で美容師として活動している勇太です。

瓦町駅から徒歩10分の「hair salon L’am」という美容室で働いています。

『フィクションヘアー』と『ナチュラルヘアー』の2つの独自の視点を持ち、ライフスタイルに合った髪型を提案しています。

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お久しぶりです。

先日常連の方から『ホームカラー(市販のカラー)と美容室のカラーの違いがよくわかりません。』と言われました。(その方はホームカラーの経験はなし)

よく聞かれる質問だし、世間ではホームカラーはダメ!って情報も多いですよね

そもそも自分で染めるなんてめんどくせーわって理由でやってない人もいるかと思います。

ということで今回はサロンカラーとホームカラーの何が違うのかそれぞれのメリットデメリット、その辺をサクッと書いて行こうと思います。

サロンカラーとホームカラーの違いと特徴

1.薬の強さ、作用するところが違う

髪を染める仕組みはサロンカラーもホームカラーも、基本は一緒です。

カラー剤には共通して【アルカリ】というものが入ってます。

この【アルカリ剤】というものは髪の毛のキューティクルを開いて色素を入れる、という大切な役目なのですがサロンカラーとホームカラーではそのアルカリがちょっと違います。

サロンカラーのアルカリ剤はアンモニアが使われており、髪の毛の中の残留成分(傷みに繋がるモノ)などを外に逃してくれます。

(これはアンモニアが揮発性のため)

一方、ホームカラーの場合は匂いなどを抑えるために揮発しない成分のアルカリが入ってます。

匂いと刺激が無いように感じるんですけど、実際は残留物質が髪の毛に取り残されている状態

ということは髪の毛が傷みやすい、ということです。

あとカラー剤って1剤と2剤を混ぜて作るんですけど、2剤に使われる過酸化水素の濃度でダメージが大きく別れます。

サロンカラーの場合、髪の傷み具合をみて濃度を変えるんですけどホームカラーはそれができません。

傷んでる髪や染まりやすい髪には濃度を下げたり、配合比率を変えてコントールできますが、ホームカラーは箱に入ってる規定の2剤しかありません

既に傷んでる髪の毛だった場合さらにダメージを重ねることになります。

誰でも染まるように作られてるので、単純にホームカラーの方がアルカリ濃度高めでパワーが強いんですよね

ようは髪の状態ガン無視、ゴリ押し力技で染めるって感じです

2.塗布技術と色の作り方

この部分がホームカラーとサロンカラーの大きな差ではないでしょうか

薬の選定、塗る量、塗布スピード、放置時間、これらが適切でなければ綺麗に発色しません。

薬の選定を間違えると暗くなりすぎた、明るくなりすぎた、違う色になったとかですね

塗る量も大事でホームカラーで明るくしようとした人は『ネモキン』と言って根元の部分だけ明るくなってる人が多い気がします

塗布するスピードと放置時間は連動していて、薬の選定が合っててもこの部分が適切でなければ色ムラまっしぐらです

とくに最近流行りの『透明感カラー』なんかは寒色系の色がたっぷり入ってるので特にムラになりやすいですね

詳しくは省きますが、寒色系のカラーって傷んでるとこや髪質によって入り方にムラがでます。

それをホームカラーで再現するのはまず不可能なんでやめましょう(笑)

 

あと美容師のカラーレシピってみなさんが思ってる以上に複雑です

特にカラーをウリにしている美容師たちは独自のカラーレシピなどを作ったり、かなりこだわっています。

色相環(しきそうかん)というもの頭でイメージして、土台の色に対して様々な色を組み合わせて目的のカラーを作ってます。

正直その組み合わせのレシピだけでもかなりの価値がありますし、そこまでドンピシャで色を作れるようになるには相当な時間と努力が必要です。

美容師の知識と技術をお金で買っている、という感じですね

ちなみにホイルワークを使ったハイライトや塗布テクニックを駆使するグラデーションカラーなんかもセルフカラーじゃ無理です

ブリーチを使ったダブルカラーなんてもってもほか。

というかそんなことめんどくさくてしないと思いますけど(笑)

担当の美容師がお客さんの要望と、現状の髪のダメージなどを考慮して適切な施術ができるのが美容室のカラーリングですね

4.髪がどえらいことになる

例えば縮毛矯正やブリーチなど、髪に負担のかかる施術をしたとします

で、その後家でホームカラーをした場合、もうめちゃくちゃ傷みます(笑)

ただでさえ負担のかかる施術をして弱っている髪に、薬のパワーが強いホームカラーで染めてしまうと最悪千切れたりしますからね

オーバーキルもいいところです

もちろん逆のパターンもあって、ホームカラーを繰り返した髪に縮毛矯正やブリーチなどは美容室によっては断られます。

栄養剤を髪にぶち込んでなんとかなるかも…ならまだいいんですけど、これはムリ!髪の毛死にまっせ!ってのもありますからね

それくらいホームカラーのパワーは強いので、髪にいろいろ履歴がある人はなるべく控えるのが吉です。

5.料金の違い

ホームカラーってせいぜい1000円くらいじゃないですか。

それに対して美容室でカラーをすると数千円〜数万円くらいかかりますよね?

上で話したことと重複するんですがその料金には美容師のカラー知識、手間、技術料金が含まれています。

お客さんの髪質を理解して、適切な材で髪の負担を極限まで減らして、色ムラが出ないように素早く正確に塗布します

さらに前処理(事前に髪の毛を強くするもの)、後処理(トリートメント等)、シャンプーなども含まれています。

あとは美容室で染める安心感と保証制度ですね

安心感というのは美容室だから綺麗に染まっている、任せれる人に染めてもらうから顔やファッションに馴染んでいる、希望の色にできる、髪の毛に負担がかかってない、頭皮が荒れない、等のお客さんが感じ取る主観的な部分です

保証的な部分で言うと美容室で染めた際にムラになった、思っていた発色とだいぶ違った、などがあった場合、染めた期間から1週間ほどは無料でお直しをしてるところが多いです。

中にはサロンの制度で保証なしの美容室もありますが、だいたい格安なのでそういうサロンでは割り切りましょう。

じゃあホームカラーはだめなの?

散々ホームカラーを罵ってから言うのもあれなんですけど(笑)別にダメじゃありません。

例えば月イチで白髪染めをしている方で色味にこだわりがなければ根本、顔まわりだけを部分的に染めるってのは個人的にはありだと思います。

生え際なんかは2週間もしたら真っ白になりますからね

いちいち美容室で染めるのも面倒くさいでしょうし(笑)

最近は分け目だけ色をつけるコンシーラータイプの根本ぼかし的なやつもあります(シャンプーしたら落ちる)

ただ上記で伝えたように、カラーリングというものは色を重ねれば重ねるだけ、履歴と修正が複雑になります。

それをホームカラーで綺麗に修正して染めるのは不可能です。

ホームカラーを使用するなら色味や明るさにこだわりがない、という前提ですね

じゃあ美容室に行ってカラーをすれば100%希望通りになるのか、と言えばそれも違います。

その辺りは記事をお読み下さい↓

あなたの髪型が思い通りにならない理由【カラー編】

まとめ

サロンカラーをしたほうがいい人

・色味にこだわりがあるorしたい色がある

・凝った色にしたい

・髪の毛に負担をかけたくない

・ムラなく綺麗に染めたい

・頭皮が弱い

・ブリーチなどの複雑なカラー

・自分に似合うカラーがしたい

・自分で染めるのがめんどくさい

ホームカラーでも問題がない人

・色味にこだわりがない

・髪の毛が傷んでも気にならない

・色ムラが気にならない

・頭皮が荒れても平気

・髪にお金をかけたくない

・家や手が汚れても気にならない

・白髪等の部分染め

てな感じです。

ホームカラーで色ムラになったのを修正することもしばしばあるのですが、それもまた限界がありますからね。

特に黒染めや白髪染めの後に明るくするのはかなり難しいです

散々ホームカラーで髪の毛傷めつけたあと超絶色ムラ状態で『美容師なんだから綺麗にできるでしょ?』とか言われたら仏の僕でも般若になります(なーむー)

 

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